あがり症とインデラル

あがり症とインデラル

人間は、過剰なストレスがかかると物事を判断したり考えたりする時に使われるノルアドレナリン濃度が急上昇し、理性がはたらきにくくなり、恐怖や不安が呼び起こされてしまいます。

 

それをなんとか元のバランスに戻すために拮抗するアドレナリンが放出され、体内をめぐることで活性化させようとします。
アドレナリンは身体を興奮状態にするので、心拍数は上がりますし、血管が縮んで血圧が上昇します。

 

呼吸も早くなりますし、瞳孔も大きく開いた状態です。
これらの肉体的状態を過度に引き起こすのがあがり症です。

 

アドレナリンの作用は人間には誰にでも必要なものですし、バランスの範疇であれば上記の症状も問題ありません。でも、あがり症の程度が大きくなると、アドレナリンの急激な増加に対して身体がコントロールを失っている状態になります。

 

しかも人間には記憶がありますので、例えば過去に同じような情況で大きな失敗をしたことがあったりすると、また同じことが起こるのではないかというネガティブな思いに囚われる場合があります。身体はこの上なく戦闘態勢なのに、頭の中はネガティブになってしまうと、どうしようもないちくはぐな状態になってしまいますね。

 

あがり症を抑えるためにインデラルなどが使われる場合、まず身体が異常な興奮状態になるのを抑制し、バランスを保ったまま冷静な判断が出来る状態をキープすることを目指します。

 

落ち着いた状態で何度か成功体験を積み上げていくと、そのうち薬に頼らなくてもバランスを崩すことが無くなります。
インデラルはあがり症の治療薬ではなく、症状を抑える頓服薬です。

 

最終的には薬を使わなくなるのが目的です。